組織論についてあまり詳しくないのでここでは説明しない。だけど、人が働く上で、しかも会社という組織で働くということは、人をいかに効率よく動かすかが重要になる。組織をマネジメントするために、会社の組織には、部とか課、事業部といった単位があり、それぞれに"長"がいる。その"長"のミッションは配下の人員が最大のパフォーマンスを発揮するようにマネジメントしなければならない。これがいわゆる管理職の仕事。言ってしまえば管理職の仕事はこれしかない。
最近言われているのは、管理職のマネジメント力不足だ。とりわけ、バブル末期に入社した人のマネジメント不足が問題になっている。バブル末期に入社した人は部下(極端に言えば後輩)を持たないまま管理職になってしまったケースが多い。人を指導する経験を積まないまま、組織を管理しろと業務命令が出されたわけだ。
私の近くにもそんな上司がいる。根はまじめなので、ビジネス書などを読んで"上司とはこうあるべき"というのを勉強しているようなのだが、マニュアル通りに人が動かないことに苦労しているようだ。しかも、マニュアルの実行があまりにもストレートなので、今週読んだビジネス書に書いてあることを想像できてしまうほどだ。近くで見ていて、これは痛いなあと感じる。
"理想の上司"の姿をここでは追い求めない。でも、ちょっとだけ理想の上司について触れるならば、ちゃんと部下の気持ちを見ていてくれる人がいいなと思う。マニュアルを見るんじゃなくて、きちんと部下を見て欲しい。そして、仕事を部下に任せて、管理職は管理職の仕事をして欲しい。部下が忙しそうだから手伝うのではなく、全体のワークロードバランスを見て進ちょく管理をしてほしい。上司は仕事を手伝うことで満足感を得るかもしれないが、部下にとっては仕事を取られた上に成果まで取られ、評価まで下げられかねないと感じてしまう。
マニュアルはマニュアルでしかない。管理職の仕事はマニュアル化できないからこそ、高い給料が支払われるのである。もっと人間の生身の気持ちを察して欲しい。パソコンに向かってぶつぶつと文句を言っていても何も解決しない。パソコンの画面も重要かもしれないが、部下がきちんとパフォーマンスを発揮できる職場作りをしないと、管理職の能力が問われてしまう。
それと、部下を見ることと監視することは違うということも理解してほしい。管理職にとって部下の行動は気になるだろう。だからといって、一日中ジロジロ見られたりすると部下は窮屈になる。管理職は監視職ではないのである。矛盾した言い方をするが、自由な行動をするのを見守って欲しいのだ。監視職になってしまった人は、きっと「部下の行動を見守ること」といったことがビジネス書に書かれていたのでそれを実行しただけなのだろう。迷惑だから止めて欲しい。
まじめな管理職ほど現場に口と手を出す。口を出すのは構わないが、手は出さないでほしい。本人が"仕事をした"という実感を得るために、現場を犠牲にするのはやめてほしい。そんな上司ほど、現場で働く人の顔なんて見ちゃいない。上司だから文句を言わないけど、顔には立派に文句が書いてある。でも、その顔を見るべき人が見ていない。組織の不幸である。
管理職の方々、管理職の仕事をしていますか?
posted by サーファー at 00:14|
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